就活デモ(就活の嫌だと思うところ、学生側からも発信していきませんか?デモ)

2020年11月23日に予定されている就活デモに関する情報を発信していきます。

「声をあげようと伝えたい」普通の日本の若者が就活デモに参加する理由

今回は、就活デモを企画する運営メンバーへのインタビューをお届けします。

 

―就活デモの企画に加わったきっかけはなんですか?

直接的には誘われたからですが、趣旨に共感したからです。僕自身も就活に理不尽なところがあると感じていました。就活を振り返ると、不透明な企業側の採用方針や就活マナーに振り回され、いつも精神をすり減らしていました。とはいえ、なんだかんだ文句を言いながらも、結局は企業に忖度して従わざるを得ないのが現実だと思います。しかし、制度やシステムがおかしいならおかしいと、声をあげることが大事ですよね。それに、もし、僕らの動きを通じて、社会全体に考えるきっかけを作れるとするならば、面白いことだと感じます。

 

 

―普段からデモには参加しますか?政治によく意見を言うタイプですか?

デモに参加するのは初めてです。政治や社会問題に意見を言うことは、若者や同世代にとってはハードルが高い気がします。「安倍政権反対」とか「憲法改正推進」など政治的なことを主張する人は、意識が高い人というイメージでした。僕自身は、全く意識が高い人ではありません。というのも、「安倍政権はやめろ」とか「資本主義倒せ」とか言われると、なんだか距離を感じてしまうからです。大事な問題なのでしょうけど、具体的にどう自分が被害を被っているのか、というと実感がわかないです。就活の場合は、就活が嫌だなという実感はあるので、意識高い人ではないけどやる気になりました。自分が嫌だと思ったら、みんな声をあげていいんだろうなと思います。そもそも、私たちが構成する社会に関することは本来、自由に発言していいはずですしね。

 

 

―デモに参加することにためらいはありませんか?

不思議とありません。身近なテーマだからでしょうか。自分に関係することであり、主体的に関わる問題であると感じます。自分が当事者である一方で、社会的なテーマでもあるので、少しづつ社会全体のことに対して勉強できたらと思います。デモを通じて、社会に対して私たちはこう思っているということを発信したり、同じ思いを持っていることを示したりすることが出来ればいいですね。

 

 

―具体的に就活に不満を感じるところはありますか?

いろいろありますね。不透明な選考ルートは腹が立つことのひとつです。「選考には関係ありません」と言っていても、インターンで内定出していたり、「面談」や「勉強会」と称した選考を行っていたりとか、問題であると感じます。そういう方法で早い内から囲い込んでいることを知らない人もいるので、差がついてよくないと思います。後は、理不尽な就活マナーも気になります。例えば、ドアをノックする時は2回だとトイレのドアのノック回数と同じだから3回叩くとか。信じていいのかよくないのか分からないものに振り回されます。さらには、「恋愛経験を語って」など古い価値観に基づくセクハラも不快です。こうしたことが積み重なった結果、本来の就活の目的を見失ってしまうと思います。就活というのは、将来を考え、自分の行きたい企業を選ぶ主体的なプロセスであるはずです。

 

 

―どうすれば変わると思いますか?

まずは、就活生の立場から発信、問題提起していくことだと思います。正直、どう解決するかは、完璧な答えを持っているわけではありません。しかし、社会の側が問題を解決するために何かを行う機運を作ることは出来ると思います。変わる機運を作ることで、実際に変えていけると考えています。

 

 

―機運は生まれるでしょうか?

#KuTooなどきっかけは少しですが存在し、変わりつつあると感じます。#KuTooが広まる前は、ヒールが当たり前で、痛みを感じている人がいても履くことが疑われることはありませんでした。しかし、ハッシュタグを付けて発信することで一気に広がりました。就活もおかしいと共感できるものがあれば、こうしたらいいんじゃない?という議論になり、社会を少しずつ良くできるんじゃないかなと思います。

 

 

―最後に、就活生・同世代へのメッセージをお願いします。

特に、今年の就活は多くの学生が苦労して長くやっていると思います。そういう中で、すごくみんな苦しんでいると思いますが、これは変だなと感じるポイントがたくさんあると考えます。それは、あなた一人が感じたことだけじゃなくて、制度上の問題もあるはずです。制度やシステムというのは、誰かが決めた、雰囲気で決まったというルールに過ぎません。「嫌なんです!」とちゃんと声を上げようと伝えたいです。あなたも、声を上げて少しずつ変えていきませんか?